ウーパールーパーに密着!照井浩也

どうも、照井浩也です!

よくペットショップの魚コーナーで見かけるウーパールーパー。

ちょっと気持ち悪いけど、なんか可愛い。

見ていると不思議な感覚になるウーパールーパーの生態を調べてみた!

生物学上の正体

カエル等、生まれた時を水中時代及びオタマジャクシで過ごし、大人になると変態してカエルとなり陸上生活に移行する両生類に属しています。

ウーパールーパーは両生類のうちサンショウウオの仲間で、更にサンショウウオの仲間のうちトラフサンショウウオの仲間です。

ただしウーパールーパーは両生類にも関わらず変態を行いません

幼生成熟(ネオテニー

ウーパールーパーは変態をせずに成熟し繁殖までも行い成体になることはありません。(特殊な環境を除く)

これを幼生成熟(ネオテニー)と言います。
分かりやすく言うとオタマジャクシのまま卵を生むようなものです。

ウーパールーパーは変態をしないサンショウウオなのです。

大きさ

五週間後のウーパールーパー成熟した個体は20~25センチ程の大きさに成長します。

原産地では30センチを超えることもあるそうですが、飼育下でこのサイズまで成長する個体は稀です。
飼育下での一般的な成熟サイズは20数cm程です。

 

生息地

ウーパールーパーの生息地メキシコのソチミル湖及びその周辺に生息しています。

しかし現地では近代化により生息する個体数が少なくなっており、ワシントン条約附属書(CITES及びサイテス)にリストされている程です。
ワシントン条約は、絶滅の恐れのある野生動物、植物を保護することを目的とした条約です。

ウーパールーパーはこのサイテスの附属書2類にリストされてます。(2017/04/25現在、メキシコサンショウウオ及びAmbystoma mexicanum名義にて)
附属書2類の定義は以下の通りです。

国同士の取り引きを制限しないと、将来、絶滅の危険性が高くなるおそれがある生き物

引用元:ワシントン条約附属書

実はウーパールーパーの野生体は絶滅の可能性がある生物なのです。

ウーパールーパーを取引、飼育するのは違法?

ワシントン条約附属書2類の規制内容は以下の通り定義されています。

輸出入には、輸出国の政府が発行する許可書が必要となる。

引用元:ワシントン条約附属書

規制されているのは輸出入であり国内で増やした生体については規制の範囲外となっています。

ショップで売られているものは日本国内で殖やしたものなので、売買及び飼育しても罪に問われることはありません。

野生のウーパールーパーはいない?

ウーパールーパーは現地のサンショウウオを品種改良して作られた生物です。

ウーパールーパーというとピンク色の生物を思い浮かべますが、現地のウーパールーパー及びサンショウウオサンショウウオらしい黒っぽい体色をしています。

研究やペット目的として何代にもわたって繁殖されているためウーパールーパーとルーツ(生息地)のサンショウウオは最早別物と言っても過言では無いでしょう。

名前について

ウーパールーパーは複数の呼び方があります。

ウーパールーパー

これが今の主流ですね。現地のサンショウウオを品種改良し、白く愛嬌がある生物が出来た時に商品名としてつけられたようです。
いわばニックネームのようなものです。

やはり可愛い名前だと注目度も上がりますね。この名前のおかげでブームになったのかもしれません。

アホロートル

ネオテニー(幼生成熟、変態しないこと)のサラマンダーの呼称です。

タイガーサラマンダーなど幼生成熟を行う他の種のことをさす場合もありますが、ほとんどの場合は本種を指します。

学校の理科の教科書にはこの名前で載っていましたし、他にも水族館、動物園でこの名前で表記される場合があります。

名前の由来は見た目がアホっぽからではなく英語名からの「Axolotl」からきていると思いますが、もしかしたらアホっぽいからこう呼ばれているのかも知れませんね。

メキシコサラマンダー

コレは和名です。日本での学術上の正式な名前です。

メキシコのサラマンダーという意味です。サラマンダーはサンショウウオの英語(salamander)です。

ちなみにメキシコサンショウウオと呼ばれることもあります。

Ambystoma mexicanum

これは学名と言って、世界で決められた名前です。ラテン語で表されています。

属名+種小名 の構成になっています。亜種の場合は種小名の後に、もう一個つきます。

この場合Ambystmaが属名、mexicanumが種小名です。Ambystmaのmexicanumという意味です。

ワシントン条約附属書にもこの名前でリストされています。

参考:他の動物では・・・

ライオンはPanthera leo(パンサーのレオ)、マンボウはMola molaです(モラのモラ)。

学名からそのまま呼び名になっている生物もいます。
例、Triceratopsトリケラトプス

日本でのブーム

1980年代にブームが起こりました。

初出はTVのCMだったと思います。
その後続けてマスコミ等のメディアやTV番組などで見かけるようになり、音楽レコードも販売されました。

ブームが落ち着いてからもTV番組スタジオの水槽で泳がされていたりと一定の地位を獲得しました。

ペットとしてのウーパールーパー

嵌ったウーパールーパーペットとしても人気がありホームセンターなどでも販売されているほど手軽に入手できるようになりました。

ウーパールーパーはとても丈夫で簡単な設備で飼育することができるため、その可愛らしさと相まって女性の愛好家も少なくありません。

 

性格

 

泳ぐウーパールーパー

泳ぐことは稀です

非常にのんびりした性格で驚いた時を除いて泳ぐのはあまりせず、基本的にはたまに歩き回る程度です。

 

そのため飼育には泳ぐための広い水槽を用意する必要はありません。
餌に気づいても「のっそのっそ」と少しずつ匂いを辿りながら歩きます。

非常に温和な性格で攻撃したり、縄張り意識を持つことはありません。
歯がないため万が一噛れる(吸い付かれる)ことがあっても痛くもありません。

 

価格

後述する基本カラーのウーパールーパーは1000円台~2000円台で入手が可能で、とても手をだしやすいペットになっています。

カラーバリエーション

入手のし易い基本カラーは5色あります。

5色以外でも左右で体色が異なるブリンドル、黄色いリューシスティックなど様々なカラーが存在されていますがあまり流通していません。

リューシスティック(ホワイト黒目)

リューシスティックのウーパールーパー目は黒色で、体が白いものをリューシスティック又はホワイト黒目といいます。ウーパールーパーで一番連想するのはこの色だと思います。

この色は、幼い頃ソバカスと言われる、黒い点々が出現します。大きく成長していくと、この点々は目立たなくなっていき、消滅する場合もあります。
これは遺伝が関係してきますので病気ではありません。

ファンの間では略してリューシと呼ぶことがあります。

 

アルビノ

体は白で、目がアルビノアイの個体を言います。

アルビノアイは目が黒でなく、白に近い色です。色素がない色ともいいます。
全てにおいて、黒い色素がないのでリューシのようにソバカスは発生しません。

目がアルビノアイなので、他の色と比べて視力が悪いことが殆どで、ガラス越しの人間の動きに対する反応は低いです。

 

マーブル

マーブルカラーのウーパールーパー色は緑っぽい色に黒の斑点があるカラーです。

迷彩柄に近い色をしていたり、薄い茶色ベースに、黒の斑点があったりとマーブルの中のカラーバリエーションも多様です。

 

ゴールデン

ゴールデンカラーのウーパールーパー体が黄色で、目がアルビノアイの個体を言います。

ゴールデンという名にふさわしく、体にキラキラした模様のようなものが入りますが、成長して目立たなくなっていきます。

黄色の濃度も個体によって違い、薄い黄色からオレンジに近い黄色もあります。

またアルビノアイなので視力も低く、人間の動きに対する反応は低いです。

 

ブラック

ブラックカラーのウーパールーパー全てが黒に近い色をしており、最も野生個体に近いカラーです。

基本カラーの中では一番新しく入手性は劣ります。
薄いものはブルーと呼ばれることもありますが成長するとブラックに近くなることが多いです。

見た目は完全にサンショウウオの幼生であるため、サンショウウオの愛好家にも人気があるカラーです。

 

 引用 

ウーパールーパーとは?その正体と生態について。 – アクアハーミット

 

こんなにカラバリがあるとは!

驚いたのはウーパールーパーには歯がないってこと。

まあ、別に変なことじゃないけど、

こんな格好をして歯がないんだーw

一日ずっと見てみたいな~。

照井浩也